青山学院大学 大学院 社会情報学研究科 社会情報学専攻 ヒューマンイノベーションコース

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鈴木 宏昭 教授

すずき ひろあき

鈴木 宏昭 教授

最終学歴 1988年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)
職歴 日本学術振興会特別研究員を経て1989年東京工業大学大学院助手に就任。
その後青山学院大学専任講師となり2002年より教授。
その他,東京大学,名古屋大学,放送大学,慶応大学等で非常勤講師を務める。
学会等での活動 日本認知科学会(前会長),日本心理学会(編集委員)人工知能学会(前編集委員,評議員),日本教育心理学会,日本教育工学会,Cognitive Science Society, American Psychological Association各会員。
受賞歴 日本認知科学会分科会賞(1990)。人工知能学会ベストプレゼンテーション賞(1998)。全国IT活用教育方法研究発表会最優秀賞(文部科学大臣賞)(2006)。

何が変化を促すのか何が変化を阻むのか何が変化を促すのか何が変化を阻むのか

人は変化します。
この変化には様々ものが含まれますが,多様な変化のタイプの持つ独自性と共通性を考えたいと研究を続けてきました。
また変化したいといくら考えてもなかなか変化をしないときもあります。
何が変化を促すのか,何が変化を阻むのか,これも私の大事なテーマです。

1.ひらめきのメカニズム

「ひらめき」というのは人間の生活を彩る大事な心の働きです。
だれでもこの経験をしたことがあると思いますが,その瞬間は何とも言えない喜びと達成感に満たされることが多いでしょう。
専門的には「洞察(insight)」と呼ばれたりもします。

ひらめきはどのようにして訪れるのでしょうか。
おそらくそのときを振り返れば,突然天からアイディアが舞い降りてきたような感覚,急に視界が開けたような感覚があるのではないでしょうか。
つまりここには「突発性」という特徴があるようです。
しかしこの突発性は本当にそうなのでしょうか。
心理学や認知科学の研究はこうした人の直感や言語的な内省報告がきわめて当てにならないことを繰り返し示してきました。

私たちの研究室ではひらめきが生みだされていく過程について,詳細な観察,厳密な実験を通してアプローチしています。
その結果,実は意識レベルでは気づいていないが,ひらめきにつながる部分的な進歩は確実に起きていることが見いだされました。つまり,意識レベルの私はさっぱりできないと悩んでいるのですが,無意識レベルではひらめきの種ははじめから存在しており,それは失敗を通して着実に成長しているのです。

こうしたことがさまざまなひらめきの背後に存在していることを示すとともに,ひらめきという変化を促すためにどのような心的な構えが必要なのかを,研究室のメンバーと現在検討しています。

2.わざの獲得

変化の中にはきわめて長い時間をかけて起こるものもあります。
楽器の演奏の上達とか,スポーツの上達,記録の更新などはその典型としてあります。
またもう少し日常的なものでも,自動車の運転,料理などもそうでしょう。こうした長期にわたる変化は専門的には「熟達 (expertise)」と呼ばれています。

ひらめき同様,熟達の中にもいろいろとおもしろい特徴が潜んでいます。
まずスランプがあります。
これまである程度順調に進歩してきたのに,ある時点以降はいくら練習してもまったく全く成長が感じられない,あるいは逆に成績が悪くなる時があります。イップスと呼ばれる,極端な不振が訪れるときがあります。

スランプはなぜ訪れるのでしょうか。
私たちはある単純作業を2000回以上も行わせたときのスランプを分析しました。するとスランプは実は次の段階への飛躍的進歩の前兆であることがわかってきました。
つまり新しいわざが徐々に身に付きつつあるのですが,それがその周辺のわざと干渉を起こすために生じているということです。
こうしたことからすると,スランプの意味づけも異なってきます。それを打ち消すために努力するのではなく,他の関連するわざとの連携の仕方を考えつつ育てていくことが重要となります。

3.アナロジーによる学習

授業や研修で長い時間をかけて教えたのにさっぱり身に付いていない,部下にちゃんと伝えたはずなのにさっぱりできていないなどことは,教える立場に身を置いたことがある人は一度ならず経験することでしょう。つまり変化して欲しいのに変化しないという事態です。

ことばの上で抽象的にやるべきことを伝えられても,現場でそれをすぐに活用できることはほぼありません。
これは学習者の経験不足によって,やるべきことがら(教えられたことがら)とそれを用いる場の状況との対応がつけられないためだと考えられます。
これを克服するためには時間をかけてひたすら経験を積むしかないのでしょうか。実はそれ以外の方法もあります。私はその鍵はアナロジー(類推)にあると考えています。
教えるべきことがらと類似した学習者自身の経験を活用し,教えられたこととそれが利用される状況についてのモデルをアナロジー的に作り出すことです。
もう1つは2つ以上の事例を用いて,その比較と抽象化を行わせるアナロジカル・エンコーディングという方法です。
看護大学の学生の教育や企業におけるコンプライアンス研修に,これらを用いることで教育の成果が格段に上がることがわかってきました。

関連する文献
鈴木宏昭(編)「知性の創発と起源」オーム社,2006年
鈴木宏昭「類似と思考」共立出版, 1996年

研究テーマはやりがいのあるものを選ぶ研究テーマはやりがいのあるものを選ぶ

ヒューマンイノベーションコースの他の研究室同様,いろいろなバックグラウンドの人が集まる研究室です。企業において人材育成を担当する人,会社のマネージメントを行う人,看護教員,大学の学部からすぐにきた人などです。年齢も20,30,40,50代といろいろです。

院生の人たちは上記の研究テーマに近い,「ひらめきのメカニズム」,「熟達」,「アナロジーによる学習」などですが,それを自分のフィールドとの関係で調整しながら研究を進めています。

研究には多大な知的,肉体的労力を伴います。特に社会人の人は昼間に通常業務を終えてから,講義,演習,その準備などを行わねばなりません。
これだけ苦労してやるのですから,研究はその苦労に見合うものでなければならないと考えています。つまり,研究テーマはやりがいのあるものを選ぶということが最も大事だと考えています。

むろん自分でやりがいがあると思っても,それに学問的な価値がなければ大学院で研究をやる意味はありません。すでに誰かによってその研究はなされてしまっているとか,別の考え方の研究が正しいことが立証されてしまっているというような場合には,いくら自分がやりがいがあると思っても,その研究を続けていくことは難しいでしょう。よって先行研究やさまざまな理論との対比や融合などが必要になります。

こうしたことを個別指導,集団での討論を通して徹底していくことを研究室のポリシーにしています。

ホームページ
http://gshi.si.aoyama.ac.jp/hiblog/suzuki/

研究業績
http://gshi.si.aoyama.ac.jp/hiblog/suzuki/about/

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