大学院生のための文献リスト

高木研究室で修士論文を執筆する院生の方が読んでおいた方がいいと思う文献をリストアップしました。☆は必読文献(M1のうちに読んでおくといいもの)です。とりあえず必要そうなものを挙げたので、これからもいろいろ追加されると思います。研究方法についての文献は入っていません。

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☆浅野智彦 (2001). 自己への物語論的接近−家族療法から社会学へ 勁草書房.

☆有元典文・岡部大介 (2008). デザインド・リアリティ—半径300メートルの文化心理学 北樹出版.

バフチン, M. M. 望月哲男他 () (1995). ドストエフスキーの詩学 ちくま学術文庫.

Beach, K. (2003). Consequential transitions: A developmental view of knowledge propagation through social organizations. In T. Tuomi-Gröhn & Y. Engeström (Eds.), Between School and work: New perspectives on transfer and boundary-crossing. Oxford: Elsevier. pp.39-61.

Brown, J. S., Collins, A., & Duguid, P. (1988). Situated cognition and the culture of learning. Institute for Research on Learning Report, No. IRL88-0008.

Bruner, J. S. (1990). Acts of meaning. Massachusetts: Harvard University Press. 岡本夏木・仲渡一美・吉村啓子(訳)(1999) 意味の復権—フォークサイコロジーに向けて ミネルヴァ書房.

Cole, M. (1997). Cultural Psychology: A once and future discipline. Cambridge: Harvard University Press. 天野清(訳)(2002) 文化心理学—発達・認知・活動への文化−歴史的アプローチ 新曜社.

Cole, M., & Scribner, S. (1974). Culture & thought: A psychological introduction. Wiley. 若井邦夫(訳)(1982) 文化と思考—認知心理学的考察 サイエンス社.

Engeström, Y. (1987). Learning by expanding: An activity-theoretical approach to the developmental research. Helsinki: Orienta-Konsultit Oy. 山住勝広他(訳)(1999) 拡張による学習—活動理論からのアプローチ 新曜社.

浜日出夫 (1992). 現象学的社会学からエスノメソドロジーへ 好井裕明(編) エスノメソドロジーの現実:せめぎあう<生>と<常> 世界思想社. pp. 2-22.

浜田寿美男 (1994). ピアジェとワロン ミネルヴァ書房.

Hodges, D. C. (1998). Participation as dis-identification with/in a community of practice. Mind, Culture, and Activity, 5(4), 272-290.

Holquist, M. (1990). Dialogism: Bakhtin and his world. Routledge. 伊藤誓(訳) (1994) ダイアローグの思想:ミハイル・バフチンの可能性 法政大学出版局.

☆河本英夫 (2001). オートポイエーシス2001—日々新たに目覚めるために 新曜社.

Lave, J., & Wenger, E. (1991). Situated learning: Legitimate peripheral participation. Cambridge: Cambridge University Press. 佐伯胖(訳)状況に埋め込まれた学習—正統的周辺参加

Leont’ev, A. N. (1975). Леонтьев, А. Н.) Деятельность. сознание. личность. 西村学・黒田直実(訳)(1980) 活動と意識と人格 明治図書.

茂呂雄二 (1999). 具体性のヴィゴツキー 金子書房.

☆茂呂雄二・有元典文・青山征彦・伊藤崇・香川修太・岡部大介(編) (2012). 状況と活動の心理学—コンセプト・方法・実践 新曜社.

中村和夫 (1998). ヴィゴーツキーの発達論—文化‐歴史的理論の形成と展開 東京大学出版会.

Rogoff, B. (2003). The cultural nature of human development. Oxford: Oxford University Press. 當眞千賀子(訳)(2006) 文化的営みとしての発達—個人、世代、コミュニティ 新曜社.

☆佐々木正人 (1994). アフォーダンス—新しい認知の理論 岩波書店.

Suchman, L. A. (1987). Plans and situated actions: The problem of human machine communication. Cambridge: Cambridge University Press. 佐伯胖他(訳) (1999) プランと状況的行為—人間−機械コミュニケーションの可能性 産業図書.

☆菅原和孝 (2010). ことばと身体—「言語の手前」の人類学 講談社選書メチエ.

☆鈴木聡志・大橋靖史・能智正博(編)(2015). ディスコースの心理学:質的研究の新たな可能性のために ミネルヴァ書房

高木光太郎 (1993) 「状況論的アプローチ」における学習概念の検討:正統的周辺参加(legitimate peripheral participation)の概念を中心として 東京大学教育学部紀要, 32, 265-273.

☆高木光太郎 (1996a). 実践の認知的所産 波多野誼余夫(編) 認知心理学 5 学習と発達 東京大学出版会 pp.37-58.

☆高木光太郎 (1999). 正統的周辺参加論におけるアイデンティティ構築概念の拡張:実践共同体間移動を視野に入れた学習論のために 東京学芸大学海外子女教育センター紀要, 10, 1-14. 1999.

高木光太郎 (2000). 行為・知覚・文化—状況的認知アプローチにおける文化の実体化について 心理学評論, 43, 43-51.

☆高木光太郎 (2001). ヴィゴツキーの方法—崩れと振動の心理学 金子書房.

高木光太郎 (2003). 最近接発達領域における内的論理の変形可能性と接触可能性 国際教育評論, 1, 61-67.

☆高木光太郎 (2008). ヴィゴツキー理論の可能性と実践の文化人類学 田島信元(編) 朝倉心理学講座11文化心理学 朝倉書店.

高木光太郎 (2010). 文化・歴史学派(ヴィゴツキー学派)の理論とその展開 佐伯胖(監)渡部信一(編) 「学び」の認知科学事典 Pp. 403-422. 大修館書店.

☆田辺繁治 (2003). 生き方の人類学—実践とは何か 講談社現代新書.

Tomassello, M. (1999). The cultural origins of human cognition. Cambridge: Harvard University Press.

Tuomi-Gröhn, T., & Engeström, Y. (Eds.). (2003) Between School and work: New perspectives on transfer and boundary-crossing. Oxford: Elsevier.

☆上野直樹 (1999). 仕事の中での学習—状況論的アプローチ 東京大学出版会.

Vygotsky, L. S. (Выготский, Л. С.) (1934). Мышление и речь: психологические исследования. 柴田義松(訳) (2001) 思考と言語 新読書社.

Wallon, H. (1956) Importance du mouvement dans le développement psychologique de l’enfant, 浜田寿美男(訳) 子どもの精神発達における運動の重要性 浜田寿美男(訳編)(1983) 身体・自我・社会—子どものうけとる世界と子どもの働きかける世界 ミネルヴァ書房.

Wenger, E. (1998). Communities of practice: Learning, meaning, and identity. Cambridge: Cambridge University Press.

Wertsch, J. V. (1991) . Voices of the mind: A sociocultural approach to mediated action. Cambridge: Harvard University Press. 田島信元他(訳) (2004). 心の声—媒介された行為への社会文化的アプローチ 福村出版.

Wertsch, J. V. (1998). Mind as action. Oxford: Oxford University Press. 佐藤公治他(訳) (2002). 行為としての心 北大路書房.

☆山崎敬一(編)(2004). 実践エスノメソドロジー入門 有斐閣.

☆山本登志哉・高木光太郎 (編) (2011). ディスコミュニケーションの心理学—ズレを生きる私たち 東京大学出版会.