教育目標と特徴
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学びを学ぶ大学院
人と人がかかわり、学びを生み出し、それが人と人のかかわりを変えていく。
ヒューマンイノベーションコースは、このようなことに関心をもつ人のための大学院です。
企業、行政、医療、地域、学校など、さまざまな現場で学びとコミュニティづくりの課題に取り組む社会人、あるいはそれに強い関心をもつ学生のための専門的な学びの場を提供します。 -
「研究」をしよう
「学びの場」と言っても、研修や組織作りのノウハウを「教える」わけではありません。
私たちは大学院での学びを、学生が自分を強く惹きつける現象や問題に向き合い、その「謎」を解くこと、つまり「研究」に取り組むことだと考えています。
テキストに書かれた知識を身につけるのではなく、テキストに書かれていない新しい知を自分の手で生み出す。
これこそが大学院でしか得ることのできない学びです。 -
仕事と組織の未来のために
学びをめぐる「謎」の解明に、認知科学、心理学、教育学の知識と方法を駆使して挑戦してみたい。
ヒューマンイノベーションコースは、こんな知的好奇心をもつ人たちが「研究」に取り組むために授業や研究指導を通して様々なサポートを提供します。
プロの「研究者」を目指す必要はありません。
自分が慣れ親しんでいる仕事や組織を凝視し、一度徹底的に「わからなくなる」。
こうして生み出された新しい知は、学術的な価値を持つと同時に、仕事や組織の未来を創り出すための強力なツールになるはずです。
もちろん博士後期課程に進学して研究をもっと深めることも可能です。 -
「わからない」が面白い
もちろん「研究」は簡単ではありません。
まだ誰も見つけていない「何か」を自分の力で探し出す手間のかかる作業だからです。暗中模索の苦しい時間が続くかもしれません。
でも、この「わからない」が最高の面白さに繋がるのです。
あれこれ調べ、考え尽くした末に自分にしか見えない「答え」がふっと浮かぶ瞬間。
ある修了生はヒューマンイノベーションコースでの学びを「楽苦しい(たのくるしい)」と表現していました。