4月18日に博士後期課程中間報告会が開催されました。後期課程2年に在学している院生のみなさんが、博士論文に向けた研究プランを報告する会です(※1)。
研究報告をした院生は7名。大学や高校の教員など社会人大学院生として在学している方も複数いらっしゃいます。教員は博士課程の指導を担当している佐伯教授、玉木教授、鈴木教授に加えて、苅宿教授、高木教授、山下准教授も参加しました。また前期課程ヒューマンイノベーションコースの授業で来校されていた非常勤講師の谷口智彦先生も途中までですがご参加くださいました。博士後期課程1年の院生、博士前期課程の院生も多数出席しました。
報告された研究構想は既存の研究の流れや視点を批判的に捉え直し、新たなアプローチを提案する野心的なものが多く、うまく博士論文としてまとまれば大変興味深いものになる可能性を秘めたものばかりでした。しかし野心的である分、博士論文の構想としてはまだ論理展開や研究実施計画が十分に練られていない報告も多く、教員からのコメントも厳しいものになりました。これから提出までの時間で、どこまで野心的かつ緻密な研究に仕上げていくことができるのかが勝負です。博士後期課程2年のみなさん、がんばってください。
当日報告のあった研究タイトルは以下のとおりです(カッコ内は指導教員)。
- 臨地実習場面における「看護の共同探求者」としての看護教員の行動〜状況論的アプローチの試み(佐伯)
- 社会文化的実践としての英語教育〜「ことばの学び」の状況論的発達(佐伯)
- 保育実践における相互模倣の意味(佐伯)
- 乳幼児期の他者との関係構築過程を支えるもの(佐伯)
- 共生ケアにおける当事者同士間の相互作用についての研究(佐伯)
- 高等学校における科学の学びの組織のイノベーションに関する研究〜地学団体研究会の活動から学ぶこと(佐伯)
- 創造性に培う書く力の育成〜大村はまの学習の手びきとアフォーダンス(佐伯)
※1 社会情報学研究科博士後期課程は、前期課程と異なりヒューマンイノベーションコースと社会情報学コースに分かれていません。今回、中間報告会に参加した院生はこのうち、前期課程でヒューマンイノベーションコースに所属している教員が指導教員となっている院生のみです(これ以外の院生の中間報告会は前期、後期合同で1月に開催されています)。