このブログのタイトルにもなっているInnovation Studio。これは人々の「学び」や組織の「変革」の新しい姿を探求するヒューマンイノベーションコースの教育、研究の中核となるスペースです。授業、研究会、ミーティングなどに利用されることはもちろん、普段とくにスケジュールが入っていないときは、大学院生や教員が自由に使うことのできるオープンスペースになります。
ご覧のように壁面全体がホワイトボードになっていること、テーブルやイスの配置が柔軟に変えられること、L字型のレイアウトで複数のグループがお互い完全に切り離されることなく平行してディスカッションや作業を進められること、などグループワークが活性化するアイデアがいくつも埋め込まれています。
この部屋のデザインを担当してくださったのはヒューマンイノベーションコースで「情報デザイン特論」をご担当いただいている多摩美術大学の須永剛司先生です。人々の相互作用を活性化する家具の絶妙な配置、見事な色の選択が生み出すやわらかい雰囲気、デザインの専門家のすごさを感じます。
実際に授業や研究会で使ってみると、本当に議論や作業がやりやすいことがわかります。ただ使いやすいというだけではなく、より生産的、創造的にコミュニケーションが進んでいくように感じます。巨大なホワイトボード以外、派手な仕掛けは何もありませんが、このシンプルさこそが、すぐれた学習環境デザイン、コミュニケーション環境デザインの実例だと思います。
ヒューマンイノベーションコースでは、イノベーションスタジオを使ったイベントなども今後企画していきたいと考えています。その際はぜひお越しください。