新しい大学入試制度が始まると言われている。これの問題例が最近公開された。国語は確かにこれまでの普通の国語問題とは異なり、文章中に散在している情報をある観点から参照して、まとめて書くと言うものだった。小学生、中学生がやる全国学力調査のB問題というやつに近いと思いました。 それで2つほど考えたこと。
採点基準が書かれていたけど、必要な事項が参照されているかどうかというものが多かった。これならば別に書かせる必要はなく、選択肢などでも可能かなと思います。ある意味採点は楽になるのですが、これのだけのために膨大な数の論述(?)答案の採点をやる必要があるのだろうか。また、3つ触れなければならないポイントがあったとしても、その書き振りなどによって点数差が出るのだろうかということも気になりました。とにかくそういう単語から構成されていれば良いというのであれば採点は楽ですが、もし上手に(?)書けているものと、そうでないものを区別するということになれば、採点はものすごく大変だし、主観的になることを免れないかなとも思います。
もう1つは問題そのものの性質。大筋、市の作成したガイドラインに、個人の権利、自由の立場から反対する親と、公益、公共の観点からガイドラインに賛成の娘の対話となっている。それで、最後の問題は、その娘の妹になったつもりで、姉を擁護する立場から必要なことを参照しつつまとめなさいというものです。なんか、文科省お得意の忖度かなぁと思いました。