認知科学一般

教育

白水始『対話力』を読んで考える

もう長い付き合いの白水さん@東大CoREF(現在国立教育政策研究所)から、彼の近著『対話力:仲間との対話から学ぶ授業をデザインする!』(東洋館)を送っていただいた。この本は、著者の白水さんが、この本の主題である「知識構成型ジグソー(know...
研究一般

発話の持つ意味

今、ある本の原稿を書いていて、言外のメッセージに取り掛かっています。一応書いたのだけど、やはり長すぎるのでボツにしました。ただ結構上手くかけていると思うので、ここに備忘録がわりに入れておくことにします。ちなみに中身は談話研究のごくごく常識の...
潜在

意識はない,という考え方

前野は受動脳仮説というとても挑戦的な仮説を提案している(おそらく彼自身は仮説とは考えていないが).意識というものは我々の日常的な活動に全く関与しない.環境からの多種多様な情報を処理するのに長けた、多くの小人たちが脳の中に存在し、それらがそれ...
diary

おめでとうとごめんなさい

おめでとう: まず明けましておめでとうございます.本年もどうぞよろしく.昨年から私が所属することを誇りに思う日本認知科学会の会長という重責を担うことになりました.大変でしょうが頑張ってくださいとよくいわれますが,実は大変ではありません.理由...
研究一般

おもしろい研究をする

9月は忙しかった.さて認知科学会で「30年後の認知科学を考える」というようなワークショップがあり,話題提供をした.その時に提出したものをここに載せます.これはfacebook上で公開されていて,発達心理学者の無藤隆さんからはおもしろいと言わ...
etc

Representationは表現か,表象か

認知科学会のサマースクールに参加した.これは日本の認知科学のパイオニアの一人で,慶應の塾長を経て,現在学術振興会の理事長を務めている安西祐一郎先生の発案で,認知科学会の主催で昨年から行われてきている.基本は,若手の研究者とほどほど年をとった...
ダイナミカル宣言

わざ言語を読みながら(3)

さて本日のゼミはなかなか衝撃的だった. 今日はゼミ生の須藤君が、「わざ言語」の本の中での、わざ、技能、技術などの用語が未定義で用いられることに業を煮やし(?)、ライルの原本(邦訳)にあたって検討してきた.ライルはまずintellectとin...
ダイナミカル宣言

洞察ワークショップ

日本心理学会で阿部慶賀さんが洞察に関するワークショップを開き,そのスピーカの1人として参加した. 東京電気大の寺井さんは仮説空間,データ空間という理論的なバックグラウンドから洞察を検討した.言語報告をさせるといわゆる「はまった」状態から突発...