ダイナミカル宣言VI:まもなく出ます、「知の起源」

10ヶ月ぶりです。うーーん、忙しかった。忙しすぎて何が忙しかったかも覚えていません。

さて、私がここでダイナミカル宣言をやっている最大の理由は、認知科学は「知の創発、生成」を扱わなければならない、と考えているからです。そしてこの知の創発について、10年ほど前から本当に新しいアイディアが様々な領域で生み出されてきています。私は数年前から遅ればせながら、これらの研究に触れることにより、ダイナミカル宣言をするに至ったのです。

私はこうした動向をなんとか多くの人に知ってもらいたいと考えてきましたが、このたび人工知能学会の編集委員会のおかげで、人工知能学会誌の7月号(Vol. 18, No. 4)に「知の起源」という特集を組ませていただきました。まもなく出ます。これははっきり言って(ものすごく)お勧めです。以下、著者とそのタイトルを挙げます。

  • 鈴木宏昭 「認知の創発的性質」
  • 茂木健一郎 「脳における生成とクオリア」
  • 佐々木正人 「もの/環境を行為で記述する試み」
  • 岡ノ谷一夫 「身体的「知」の進化と言語的「知」の創発」
  • 太田勝造 「法規範の定立と社会規範の創発」
  • 波多野誼余夫・稲垣佳世子 「ヒト知性の生得的基盤」

すごいでしょ(はじめのを除けば…)。茂木さんはクオリア・マニフェストの脳科学者、佐々木さんはアフォーダンス、身体論、岡ノ谷さんは進化論、脳科学を自在に操る動物行動学者(特に鳥)、太田さんはミーム論を駆使する法社会学者、波多野先生は認知発達研究を数十年にわたって主導してきた心理学者です (紹介は不要とも思いますが)。こうした、私自身が直接的、あるいは著書を通して間接的に大きく影響をうけた方々に執筆を依頼したところ、みなさん快諾してくださり、今回の特集とあいなったわけです。いずれもすばらしいものばかりで、特集のエディタをやったことを誇りに思える論文が集まりました。

ぜひ読んでみてください。最低でもどれか一つはグッとくるはずです。そしてあなたも「ダイナミカル宣言」をしましょう(近いうちに自分の書いたものについて少し書きます)。

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